ヨハネ13:21〜30　「裏切る者を愛するイエス」

　21節「イエスは、…霊の激動を感じ、あかしして言われた。『まことに、まことに、あなたがたに告げます。あなたがたのうちのひとりが、わたしを裏切ります。』」

　イエス様から、弟子たちの誰かが裏切るとの予告が語られました。弟子たちは動揺して「まさか私のことではないでしょう」とかわるがわるイエス様に尋ねました（マタイ26:22）。弟子たちは不安でした。イエス様に「あなたのことではない」と言ってもらいたかったのでしょう。

　もし教会が迫害・弾圧の対象になったとしても、信仰を守り通せるだろうか。このような不安から目をそらすのでなく、不安を克服しようと背負い込むのでもなく、

ありのままでイエス様に「助けてください」とすがってゆく者でありたいと思います。

　イエス様は、ユダがご自分のもとを去ってゆくのをご存知でしたが、最後までユダを愛し抜き、救いの手を差し伸ばされました。今も、「私を贖う方は生きておられる」との告白の通り（ヨブ19:25）、神様は救いの手を差し伸べておられます。

　不安を抱え続ける戦いの中で､あなたにすがる私であらせてください。あなたが私を愛し続けてくださることを、思い出すことができますように。