ヨハネ15:11〜17　「友のために命を捨てる」

　14節「わたしがあなたがたに命じることをあなたがたが行うなら、あなたがたはわたしの友です。」

　「わたしがあなたがたに命じること」とは、「わたしがあなたがたを愛したように、あなたがたも互いに愛し合うこと」(12)です。聖霊によって“イエス様が十字架で死なれた理由”を悟った弟子たちは、イエス様の愛に目覚めました。弟子たちは、まるで棚田で上の田から下の田に水が行き渡るように、イエス様の愛を人々に語り伝えました。そうしてイエス様の愛は人から人へと伝えられ、国境と時代を越えて私たちに届けられました。このように「愛されたように愛する」ことを受け継ぐ人を、イエス様は「友」と呼びました。福音は、イエス様の「友」が、私の友となってくれて、伝えられました。それぞれがイエス様を信じたストーリーに、私の友となってくれた人たちの存在があることでしょう。

　イエス様は「わたしがあなたがたを選び、…任命した」と言われました(16)。万が一にも、自分が数ある神々の中からイエス様を選び、自分でイエス様につながっていると思っているなら、それは大きな間違いです。私たちは、イエス様に選んでいただいたのです。この厳粛な事実を謙遜に受け止めなければなりません。

　「それは、あなたがたが行って実を結び…」。私たちも「友」と呼ばれるひとりであり、イエス様の愛を携えて出て行き、伝えることが期待されています。それぞれのライフワークとして、祈りつつ取り組みましょう。