ヨハネ19:23〜30「完了した」
30節「イエスは、酸いぶどう酒を受けられると、「完了した」と言われた。そして、頭をたれて、霊をお渡しになった。」
十字架の下に、イエス様に従った4人の女性たちがいました。彼女たちはイエス様の苦しみをジッと見つめ、その苦しみを共有しました。そこでイエス様は、母マリヤと弟子のヨハネを親子とされ、「神の家族」という十字架による新しい関係を形成されました。
これと対照的に、イエス様の着物を分け合った4人の兵士たちは、十字架のイエス様に無関心です。
私たちは、イエス様によって神の家族とされました。互いに愛し合うことに励みつつ、同時にイエス様の苦しみに無関心であるのでなく、その苦しみを共有する仲間となるように招かれています。「福音のため私と苦しみをともにしてください」(Ⅱテモテ1:8,2:3)。
イエス様は「わたしは渇く」と言われました(28)。これは実際ののどの渇きと共に、魂の絶望的な苦しみを告白する言葉です。イエス様は罪のすべての罰を、身代わりに受けてくださったのです。そして「完了した」と言われました。これは罪の罰を受けて、その償いが成し遂げられたことを示します。それ故、私たちはイエス様を信じることによって罪の赦しをいただくのです。
罪の赦しの約束は、イエス様にあります。罪の罰が免除される道は、イエス様ご自身です。イエス様にしっかりとつながって、罪が赦された喜びと自由を味わい、感謝して生きる者でありましょう。