ヨハネ21:15〜25

「わたしを愛するか」

　ガリラヤ湖での朝食後、イエス様はペテロを想って、「あなたはわたしを愛しますか」と３度お尋ねになりました(15~17)。イエス様を３度「知らない」と言ったペテロに対して、イエス様はご自分の方から関係回復の手を差し伸べてくださいました。

　神様を信じるとは、神様との約束に生きることですが、私たちは自分でその約束を反故にしてしまうことがあります。そういう時こそ、イエス様が「わたしを愛するか」と声をかけ、私との関係が続くことを求めておられることを覚えたいものです。

　続いて、イエス様はペテロに「わたしの羊を飼いなさい」とお語りになりました。「羊を飼う」とは、自分が関わる人の徳を高めようとすることです(ﾛﾏ15:2､ｴﾍﾟ4:29)。私たちはすでに人間関係で失敗を重ねていますが、イエス様が私とその人の間に入ってくださいます。その事実をしっかりと見つめて励ましをいただき、その関わりを続けましょう。

　最後にイエス様は「あなたはわたしに従いなさい」と言われました。これはペテロの死に方を示した言葉でした。ペテロにも私たちにも、他の人はどうだろうかという好奇心があり、比較したくなる誘惑があります。しかしその先に、いのちや恵みはありません。イエス様は誘惑を断ち切るように「あなたはわたしに従いなさい」と招いておられます。

16節「ヨハネの子シモン。あなたはわたしを愛しますか。」…「わたしの羊を牧しなさい。」