創世記1章26〜28節

「愛のカタチ」

(小川真師)

 

 神様は人を創造の第6日目にお造りになった。第1日目から5日目の間に、神様は地球と宇宙、太陽と月、海と空と陸地、植物を造られ、人が生きられる環境を準備してくださった。ある神学者はこれを「神はゆりかごのように、この世界を造られた」と語ったように、私たちが生きる地球には神様の愛があふれている。

 神様は人を「神のかたちとして創造された」。「神のかたちとして」とは、「われわれに似せて」とみことばが語るように、神様ご自身に似ているということである。たとえば「正しさ」。人間には、間違ったことを見ると「それは違う」と憤慨する正しさがある。また「愛」。大切な人のためには喜んで犠牲を払うことができる。

 私たちはそれぞれに長所もあれば短所もある。好きな自分と嫌いな自分がいる。そんな自分も神様に似せて造られている。それ故に、どんなに自分に嫌なところがあっても、自分の全部を否定することは正しくない。あなたにも神様に似ているところがあるからである。神様は「非常に良い」と、あなたの存在を喜んでおられる。

 神様は人間を働くように造られた。働くことも「神のかたち」であり神様と似ているところある。神様は人間に「すべての生き物を支配せよ」と世界を治めて管理することを任せておられる。神様がお造りになった自然や生物の仕組みを知ると、多くの驚きと喜びで賛美せずにはいられない。私たちは地球環境を正しく使い、管理することが求められている。

 神様はご自分を「われわれ」と語る。三位一体の神様のもとには愛の交わりがある。神様は「わたしの愛の中にとどまりなさい」(ヨハ15:9)と私たちを招かれる。神様の愛に留まり、神のかたちに似た者として成長させていただこう。