創世記7:1〜16 「ノア② 箱舟を作れ」
1節「主はノアに仰せられた。『あなたとあなたの全家族とは、箱舟に入りなさい。』」
堕落し暴虐で満ちていた世界の中で、ノアだけは「神とともに歩」みました(6:9)。神様はノアに大洪水の計画を知らせ、救いの箱舟を作るよう命じます。
箱舟建造は気の遠くなるような大事業です。長さ150
m、幅25m、高さ15mという川越西小学校よりも大きな建造物は、「ゴフェルの木」という洪水前に実在した木材によって組み上げられ(6:14)、内と外を「木のやに」によって防水加工が施された三階建の箱でした。
働き手は家族だけ、私財を投じての大事業です。大洪水の予兆もなく、人々の嘲笑や妨害に耐えながらの建造。頼るべきは神様のお言葉のみですが、ノア自身も幾度「本当に洪水はあるのか」と疑ったでしょう。
神様は真実なお方でした。ノアたちが箱舟に入ると、決められた数の動物が入ってきました(7:9)。神様が「彼のうしろの戸を閉ざされ」ると(16)、大洪水が起きました。必死で箱舟に入ろうした人々。その様子に激しく動揺するノア。しかし主が箱舟の内と外を仕切り、行き来できないようにしたのです。
神様はノアや箱舟を見て信じるように招いていましたが、人々は信じませんでした。この時代、神様は聖書、教会、クリスチャンを通して招き続けています。「今は恵みの時、今は救いの日です。」(Ⅱコリント6:2)その時が来るまでに、「神に近づき」ましょう(ヤコブ4:8)。