ペンテコステ礼拝
使徒の働き2章14〜24節
「福音は全世界に」
ペンテコステは、主イエスを信じるすべての人に聖霊が注がれ、福音が全世界に伝えられるようになった日である。クリスマス、イースターと並び、教会の中で大切にされている。
ペンテコステという言葉は、この出来事がユダヤ三大祭の一つ「七週の祭り」の時に起こったことに由来する。この祭りは過越の祭りから数えて50日目に行われたが、この50番目を意味するギリシア語がペンテコステである。
この時、七週の祭りのためにイスラエル国内からはもちろん、外国に住むユダヤ人やユダヤ教に改宗した外国人たちがエルサレムに集まっていた。朝9時頃、ただならぬ大きな音を聞いて、彼らはある家に集まった。そこでは主イエスの弟子たちが聖霊を受けて、様々な国や民族の言葉で神の御業を証ししていた。外見はガリラヤ人(ユダヤの地方出身者)なのに、流暢にローマやエジプト、アフリカや中近東などの言葉で神をほめたたえる様子は異様に見えた。「酒に酔っている」と、あざける者もいた。
ペテロは声を張り上げ、“終わりの日に、神はすべての人に聖霊を注がれる”というみことばが実現し、自分たちに聖霊が与えられたことを証しした。それまで聖霊は、モーセやエリヤ、サムエルやダビデなど、神のために働く者だけに与えられた。しかし新しい時代において、神は主イエスを信じるすべての人に聖霊をお与えになる。ここに、新しい時代が幕を開けたのであった。
ペンテコステの時、聖霊を受けた人々は各国の言語で神を証しし、各国から集まった巡礼者たちはその証しを聞いた。この出来事は、“福音が全世界のすべての人々に差し出されている”ことのしるしである。ペンテコステから今に至るまで、神は福音を人々に届けるために、様々な仕方で働いておられる。
福音宣教の取り組みとして、教会や教団は宣教師を派遣して来た。私たちの教会はメックマン宣教師夫妻の働きで始まった。今、同盟教団では6組5カ国に宣教師を派遣している。また日本に福音を伝えるために、同盟教団を通して開拓伝道をしている。今月から佐賀県でも新しい教会が始まる。主の祝福を祈ろう。