ヨシュア記10章1〜14節
「ギブオンとの約束」
イスラエルの民が入ってきたことに対し、カナンの町々は恐れを抱いていた(5:1)。ついにカナン連合を組織し、戦いを挑む動きも現れた(9:1)。しかしギブオンはカナン連合を裏切り、芝居によってイスラエルの民を欺き、協定を結ぶことに成功する。偽装が発覚したのは、協定から3日後のことであった。
ギブオンとの協定は良かったのか、悪かったのか。協定を結ぶ前、イスラエルの指導者たちは「主の指示をあおがなかった」と記されている(9:14)。しかし神は、ギブオンのために前面に立って戦い、ギブオンを敵の手から救い出された。ここから、この協定の良し悪しを判断することは難しい。
自分の決断が良かったのか、悪かったのか、わからない時がある。そういう時に、私たちはどのように神に従えば良いのか。
まず、主の指示を仰ぐである。「主の指示をあおがなかった」と記されている通り、大きな決断をする前に主の御心を求めて、よく祈るべきであった。神様の御心は、みことばに沿って与えられる。みことばに心を傾けながら、どのようにすればいいか熟考すべきである。たとえ決断した後でも、祈ることから始めたい。
次に、神にへりくだることである。ギブオンは裏切り者扱いされ、カナン連合から攻撃された。しかし神はヨシュアと共に戦われ、大きな勝利を与えてくださった。このような神の恵みがあったのは、ギブオンの人々が神に謙虚な姿勢でへりくだり、いのちを求めたからであった。神はへりくだる者に恵みをお与えになる。ギブオンが欺いたことには触れず、ギブオンを救うために敵をかき乱し、大きな雹を降らせてくださった。
神は悪者が滅びることではなく、悔い改めて生きることを喜ばれる方である(エゼキエル33:11)。どのような状況であっても、そこから神にへりくだるならば、神が救いの道を拓いてくださる。神に救いを求めて祈ろう。
「ですから、あなたがたは、神の力強い御手の下にへりくだりなさい。神が、ちょうど良い時に、あなたがたを高くしてくださるためです。」(Ⅰペテロ5:6)