ヨハネ14:1〜7 「イエス・キリストは天への道」
5節「トマスはイエスに言った。『主よ、どこへいらっしゃるか、私たちにはわかりません。』」
「あなたがたはわたしを捜す」(13:33)と、イエス様から決定的な別れの宣告がなされました。すべてをささげて従ってきた弟子たちにとって、足元が崩れ去るような出来事でした。「主よ、どこへいらっしゃるのかわかりません」というトマスの言葉は、「どうか、行かないでください」との痛切な叫びでしょう。
イエス様は「わたしが道であり、真理であり、いのちなのです」(6)と言われます。これは、「大丈夫だ、これからもわたしは共にいる」とのイエス様の臨在の宣言です。嵐の中、湖の上を歩いて弟子たちに近づき「わたしだ。恐れることはない」とおっしゃったイエス様の姿と重なります。
またイエス様という道は、天へと続きます。「あなたがたのために、わたしは場所を備えに行く」(2)。天の御国において、私という一人の人間が神様に今すでに覚えられています。
私たちは心を騒がせ、イエス様を見失うことがありますが、それで天への道から逸れてしまうわけではありません。イエス様が、私をとらえていてくださるからです。
どうか、いつもあなたが共にいてくださることを思い起こさせてください。