ヨハネ14:25〜31 「父なる神の平安」
31節「…立ちなさい。さあ、ここから行くのです。」
イエス様との別れに納得できない弟子たちに、イエス様は「聖霊」(26)と「平安」(27)を与えます。
聖霊は、①神様との交わり、②教会の交わりを「教え」、「思い起こさせてくださる」お方です。①聖霊は「父がわたしの名によって」遣わされたお方であって、聖霊において三位一体の神がおられます。「わたしたち」(23)と言われる神様が、ともに住んでくださいます。
②神様との交わりの豊かさは、教会の交わりにおいて与えられています。教会の交わりにおいて、人を愛することを学び、愛を受け取ることを習います。
平安は「わたしの平安」であり、「世が与える」平安とは明確に区別されます。世が与える平安、たとえば経済的なゆとりもその一つですが、それも神様の賜物です。しかし、その平安を我が物にしようとすると、それは偶像となりお互いの関係を傷つける種になります。
イエス様が与える平安は、私が神様のものとされることにあります。私たちの弱さ・愚かさ・罪深さの全部をわかっておられる神様が、「あなたの右の手を堅く握る」(イザヤ41:13)と約束しておられます。私が神様をつかむのでなく、神様が私を握っていてくださる平安です。
「立ちなさい。さあ、ここから行くのです。」(31)それぞれの場所で、それぞれの一歩を歩みだそうとする時に、イエス様が私たちにも聖霊と平安を与えておられます。神様が共におられ、教会の仲間がいっしょです。