ヨハネ1718 「栄光をあらわすため」

 

 1節「父よ。時が来ました。あなたの子があなたの栄光を現すために、子の栄光を現してください。」

 


 17章全体は、イエス様のお祈りです。「子の栄光を現して下さい」とは(1)、イエス様の十字架を目の当たりにする弟子たちと群衆が、その十字架刑を単なる恥と呪いとするのでなく、そこに神の愛と救いのご計画を見出すことができますようにという祈りです。イエス様が祈られた理由は、自分に不安があったからではありません。むしろ、弟子たちのことを大切に想う気持ちが、イエス様を祈らせたのです。

 イエス様は神様を「父よ」と呼びます(1)。そして弟子たちを「神を父と呼ぶ」関係に導きます。弟子たちが「唯一のまことの神であるあなたと、あなたの遣わされたイエス・キリストを知る」(3)とは、イエス様を通して父なる神様を人格的に「知る」ことです。言葉を変えれば、“父なる神様が自分のことを大切に想っている”と気付き、その愛に生きるようになることです。

 私たちもイエス様の弟子たちと同様、神様に大切に想われる一人ひとりです。イエス様は私たちのためにも祈ってくださり、私たちのためにも死んでくださいました。私たちは“将来、必ずみことばを受け入れ・イエス様を知り・信じるようになる”とイエス様に祈られているのです。これは何と力強い保証でしょうか。この祈りのうちに、私だけでなく私が祈っている一人ひとりも含まれていることを信じ、さらに祈る者でありましょう。