ヨハネ20:19〜31
「信じる者になりなさい」
イエス様が復活された日曜日の夕方のことでした。弟子たちはなおユダヤ人を恐れて戸を閉めていましたが、そこにイエス様が来られました。そして、その手と脇腹にある十字架の傷跡を示してくださいました。
これは弟子たちに対する罪の赦しの宣言です。弟子たちは、ゲッセマネの園でイエス様を置き去りにした罪の意識のために、イエス様に対して心を閉ざしていたのではないでしょうか。しかしイエス様は、弟子たちの中に自らお入りくださり、十字架の恵みを示して、弟子たちを「信じる者」にしてくださいました。
ところがトマスだけは、その場にいなかったのです。どうしても納得できないトマスは、傷跡に触れない限り決して信じないと意固地になります。
私たちもトマスのように、置いてきぼりを食ったり、群れから遅れることがないでしょうか。しかしイエス様は、私がどんなに遅れても、私を群れの羊として数えていてくださり、守り養って下さいます。一週間後、イエス様はトマスのために現れてくださり、トマスに傷跡を触らせるように示して、トマスを「信じる者」にしてくださいました。
自分に「ない」ものを数えるのではなく、決して私を見放さないお方がいてくださることを覚えて、2015年を歩んでまいりましょう。
27、28節「それからトマスに言われた。『…信じない者にならないで、信じるものになりなさい。』トマスは答えてイエスに言った。「私の主。私の神。」