ヨハネ21:1〜14

「イエスは岸辺に立たれた」

 

 ペテロたちは、ガリラヤ湖で夜通し漁をしましたが何もかかりませんでした。夜が明けようとする時、イエス様は岸辺から弟子たちに話しかけ、舟の右側に網を降ろすよう命じます。お言葉の通りにすると153匹もの魚が網にかかりました。

 この出来事は、イエス様が「人間をとるようになる」とペテロを弟子にした原点となる出来事と似ています(参照ルカ5章)。イエス様はここで、ペテロの原点を思い起こさせ、弟子たちに伝道の働きを受け継がせようとしておられます。それは「原点を忘れないように」というメッセージでしょう。新年の飛躍を願う際、自分の信仰の原点を振り返りましょう。

 驚くほどの大漁は、「収穫は多い」(マタイ9:37)という伝道のビジョンでしょう。神様は、「この町にはわたしの民がたくさんいる」(使徒18:10)と語り、伝道への励ましをしておられます。みことばに従って網を投げた弟子たちにならい、神様のことばを信じて語り続ける者でありたいと願います。

 伝道の働きには、不漁の夜のような厳しさがあります。しかしその朝、イエス様は弟子たちのために朝食を備えてくださいました。神様は、十字架に示された犠牲と愛を通して、疲れた私たちを強めてくださいます。

 イエス様は弟子たちを導き励ますために、岸辺に立たれました。イエス様は今も、私たちを導き励ますために、天の御国の岸辺に立っておられます。

 4節「夜が明けそめたとき、イエスは岸べに立たれた。」