レビ記8章1〜36節

「祭司の聖別」

 

 レビ記8章は、祭司の聖別について記されている。神様はアロンとその子らを祭司として任命された。祭司は神様と人間の橋渡しをする役を担う。幕屋でいけにえをささげる場合、祭司がその血を祭壇にささげた。その聖なる職務に就くために、アロンとその子らは特別に取り分けられる必要があった。それが、この聖別の儀式である。3つの段階がある。

 ①身をきよめる …まず身体を水で洗われ、祭司の衣装を着せられる。そして「罪のためのいけにえ」がささげられる。こうして見える所・見えない所のすべてが、神様の前に聖とされる。アロンは、金の子牛を作って拝ませるという大きな過ちを犯した人物であった。しかしそんなアロンが大祭司に任命されたということは、神様が本当にアロンを赦してくださったことを意味する。神様は私たちの罪も本当に赦していてくださる。

 ②身をささげる …次に「全焼のいけにえ」がささげられる。祭司として自分のすべてをささげ、神様に従う献身を表している。私たちは神様の愛に応えているだろうか。

 ③主に生かされる …最後に「任職のいけにえ」がささげられる。ほふられた雄羊の血を、右の耳たぶ・右手の親指・右足の親指に塗る。耳は聴くこと、手が行うこと、足は継続することを意味する。つまり、みことばに聞き・みことばを行い・みことばと共に生きていく、そのような者となりなさいという任命式である。神様のみことばに生かされ、神様が必要なものは与えてくださると信じて歩もう。

 

「こうしてアロンとその子らは、主がモーセを通して命じられたことを残らず行った。」(36)