出エジプト記26章1〜37節

「幕屋の作製」

 

 神様はモーセに幕屋の設計について細かく指示を出した。幕屋全体の大きさやレイアウト、構造物としての仕組み、柱や幕の素材や装飾に至るまで、神様は「型どおりに作れ」と命じられた(25:40)

 現代に生きる私たちにとって、これらの内容は何の意味があるのか。聖書の勉強として意味はあるとしても、ここに神様のメッセージが含まれているのだろうか。

 注目したいのは、神様は何の目的で幕屋を造らせたのか、ということである。神様は「彼らがわたしのために聖所を造るなら、わたしは彼らの中に住む」と言われ(25:8)、さらに契約の箱の上から「イスラエル人について、あなたに命じることをことごとくあなたに語ろう」と言われた(25:22)。神様はイスラエルの中に住み、彼らに語るために幕屋を造るように命じたのである。

 「幕の長さは、おのおの28キュビト、幕の幅は、おのおの4キュビト…」(2)。このような細かな指示の一つひとつに、神様の情熱・真剣さが込められている。幕屋建設には、“わたしはここに住むのだ、ここに住んで人々にわたしの言葉を与え、彼らを約束の地まで連れて行くのだ”という神様の強い意志がある。

 神様の情熱は私たちにも向けられている。神様は私たちに聖書を与え、救い主イエス・キリストを示し、聖霊なる神様においてみことばを語り、私たちを導いてくださる。“あなたがたと共に生きたい”という神様の願いを受け取ろう。

 

「彼らがわたしのために聖所を造るなら、わたしは彼らの中に住む。」(25:8