年間聖句① ルカ15:1〜7
「迷い出た羊を求めて」
イエスはご自分を羊飼いになぞらえて、たとえ話をされました。ある羊飼いが100匹の羊を持っている。そのうち1匹をなくしたら、他の99匹を野原に残して、いなくなった1匹を見つけるまで捜し歩く、という話です。
野原に残された羊たちの安全は、心配に及びません。誰かが面倒を見ることが前提だったのでしょう。この話のポイントは、羊飼いが「いなくなった1匹を見つけるまで捜し歩」くという、その行動です(4)。
羊飼いはいなくなった羊のことで思い煩い、あらゆる手段を使って、羊を見つけるまで捜し歩きます。そのように、イエスは私たちのことを捜し求めておられるのです。これは、人間が神を捜す求道の物語ではありません。人間を捜し求める神の物語なのです。
「羊」とは、この時イエスの話を聞こうとして集まってきた取税人、罪人たちです。パリサイ人、律法学者は自分たちのプライドを守ろうとして理論武装するあまり、「羊」であることを拒みました。他人ごとではありません。私たちも人の評価が気になり、自分を守ることから自由になれない者ではないでしょうか。
イエスは、あなたを求めておられます。もし、“自分が神を信じなくても、神に何の影響があるか”と考えるなら、それは自分を過小評価することです。神は、“ひとり子イエス・キリストを十字架にかける”という、人を圧倒するほどの熱い思いで、あなたを求め続けておられるお方です。
【聖書】4節「その人は、…いなくなった一匹を見つけるまで捜し歩かないでしょうか。」