民数記15章1〜41節
「あなたの行く道を守れ」
民数記11章〜14章には、神様に幾度も逆らうイスラエルの民の姿がある。「ああ肉が食べたい」「モーセとは何者か」「エジプトに帰ろう」…神様は40年間、民が荒野を放浪するようにされ、神様への反抗を思い知るようにされた(34)。
しかし神様は、イスラエルの民を見捨てたのではない。神様は「わたしがあなたがたの神となる」と言われた(41)。神様はイスラエルの民が約束の地に入るまで、彼らを養い守り、最後まで面倒を見ると決意された。
私たちはどれくらい神様を信じ従っているだろうか。自分で呆れるほど、誘惑に流され、困難から逃げるような歩みをしているのではないだろうか。しかし神様は私に愛想を尽かすことなく、最後まで私をお世話してくださる。
神様は、着物のすそに「ふさ」を付けるように命じられた。その「ふさ」を見て、「主のすべての命令を思い起こし、それを行うため、みだらなことをしてきた自分の心と目に従って歩まないようにするため」である(39)。神様が約束の地まで導いてくださる。しかし、“それまであなたは自分勝手にしていて良い”ということではない。自分がどこへ向かっているかを見守り、神様に従うように努力と戦いをしなければならない。自分の心の暴走を誰が止められるだろうか。自分しかない。その助けとして「ふさ」を付けよ、と。
「ふさ」は神様に従うための小さな変化である。しかし自分にできることがあれば、どんなことでも積極的に取り入れて自分の心が神様を求め、自分の目が神様の方を向いていられるように努めなければならない。
「わたしがあなたがたの神となる」(41)