テサロニケ人への手紙第一5章16〜22節

「喜べ、祈れ、感謝せよ」

 

 神様が私たちに与えて下さった第一の恵みは、主イエスご自身である。主イエスは、「インマヌエル」(=神は私たちと共におられる)と言われるように、どんな時でも私たちから離れず、私たちと一緒にいてくださる。神様が、私たちの心に主イエスという火を灯してくださったのである。

 「御霊を消してはなりません」(19)と言われる。私たちは、主イエスを忘れたり意図的に背いたりして、主イエスという火を悲しませてしまうことがある。私たちが何かをする(to do)事に夢中になるあまり、共にいてくださる(to be)主イエスを見失うのである。

 「いつも喜んでいなさい」とある。私たちは喜びたい。みことばを喜びたいのだ。どんな逆境にあったとしても、そこでみことばを喜ぶことができれば、神が共にいてくださることがわかる。

 「絶えず祈りなさい。すべての事について、感謝しなさい。」祈りと感謝は一体である。しかもパウロは、「感謝しつつ祈る」(ピリピ4:6)。祈りの結果に応じて感謝するのではなく、感謝が祈りに先行するのである。

 感謝が先行することは、神様がすべてを知っていてくださり、私の痛みの中にも神様の御手が伸ばされていることを信じることである。そんな神様を信頼して祈るのである。

 これらは、教会を形造るために与えられたことばである。みことばを喜ぶ教会、いつも祈る教会、恵みに感謝する教会であるように、ということである。

 

「いつも喜びなさい。絶えず祈りなさい。すべての事について、感謝しなさい。」(1618)