詩篇107篇1〜9節
「主の恵みを悟れ」
神様に助けられた4つの場面が思い起こされる。
①旅する商人が道に迷う場面:古代から町と町を結ぶ通商路は整備されていたが、もし道に迷うならば、それは命にかかわることであった。今の時代にはナビも地図アプリもあるが、別の意味で“道に迷う”ことがある。仕事上のトラブルや行き詰まり、解決が見つからない難問、苦しみから抜け出す方法がわからないなど、私たちはいろいろな場面で進むべき道を見失うことがある。「この苦しみのときに、彼らが主に向かって叫ぶと、主は彼らを苦悩から救い出された。」(6)神様は、そのような時にこそ、「わたしを呼べ」と言われる。神様はその問題に対する“脱出の道”を備えておられる。そして神様に助けられることを通して、あなたが神様と親しい関係に生きることを願っておられる。
②犯罪者として服役している場面:法律や社会のルールを破る罪を犯して罰を受けている人であっても、牢の中で主に罪の赦しを願うことができる。法律上の罰は受けなければならないとしても、永遠の刑罰に至る神様の御前での罪は、主イエスの故に赦されるのである。
③病気で苦しんでいる場面:病気によって死の門口に立つ経験をする時、人は「自分のそむきの道」「その咎」のために悩む(17)。その時、神様の助けを叫び求めることができる。神様はみことばによって死に対する恐れをいやし、平安を与えて支えてくださる。
④船に乗って商売する人が水の災害に遭う場面:様々な自然災害に相当すると考えられる。その傷んだ心のまま、主の助けといやしを呼び求めるべきである。
“困った時の神頼み”であろうと、神様は気前よく助けてくださるお方である。主を呼び求め、主に感謝しよう。
「この苦しみのときに、彼らが主に向かって叫ぶと、主は彼らを苦悩から救い出された。」(6)