ヨシュア記15章1、13、14節

「イスラエルの境界線」

 

 イスラエルの人々は、カナンでの戦いが一段落ついたところで、くじを引いてどの部族がどの土地にするかを決めた。旧約聖書には、今回のように、重要な決定事項をくじによって決める例が数多くある。人々はくじの決定に、神様のお考えが出ると信じたのである。

 私たちの生活に、くじ・まじないなどは、深く入っている。神社のおみくじ、テレビや雑誌の占い、あみだくじで物事を決める、姓名判断、などである。しかし、こういったものと、イスラエルの人々の事例には、大きく異なるところがあるように思われる。まずイスラエルの人々は、くじの結果を神様のご命令と受け止め、従順に従おうとする。また、基本的には、神様のお考えは神様に従っている人を通して明らかにされると信じているので、誰がくじをひくのか、ということが重んじられる。

 キリスト者は、くじ・まじないを敢えてしない。キリスト者は、くじ・まじないの中に神様の祝福を見つけようとするのではなく、日々の生活の中で神様の祝福を見つけようとする。食べ物、家族、健康などの一つひとつを、神様から自分が割り当てられたものとして受け取ろうとする。どんなに厳しいところを通らされても、その中に神様の祝福があるならば、それを感謝する。

 カレブは85歳になっていた。40歳の時にカナンを偵察し、神様はこの地を与えてくださると信じた。しかし他の人々の不信仰により、荒野で忍耐の時間を過ごした。カレブは45年、神様に従い続けて、約束の地を得ることができた。神様に従い続ける先に、神様の祝福があると信じよう。