ヨハネ16115 「罪と義とさばき」

 

 7節「しかし、わたしは真実を言います。わたしが去っていくことは、あなたがたにとって益なのです。」

 

 

 イエス様から厳しい予告が語られました。ご自分が去られた後、弟子たちは会堂から追放され、いのちを失うことになると。しかも「そうすることで自分が神に奉仕しているのだと思う」(2)というのです。

 律法は罪なき人を殺すことを罪と定めます。人々はこれを信じているにも関わらず、主イエスを信じる者に対してはこれを罪とし、死をもって罰することが正義だと思ってしまう。人々はこのように、自分たちの都合にあわせて聖書を解釈したのです。

 しかしこのような誤りは、私たちも犯す可能性があります。聖書を自分に合わせる時、私たちは自分が罪人であることから目を背けます。この時、同時に主イエス様を見失ってしまいます。私たちを救うのは、イエス様の十字架であり、みことばの約束です。みことばに自分を合わせ、主の赦しを噛み締めつつ歩みましょう。

 このような状況でも、イエス様は弟子たちの「益」を考えておられました。具体的には、助け主である聖霊が来ることを指しています。聖霊は世に対して罪と義とさばきを示すことで(8)、罪人の自覚を呼び覚ましつつ同時に神の愛へと招きます(使徒2:1441)。こうして私のための救い主が生きておられることを教えます。

 主イエス様は今も生きておられ、私たちが生きる場所で働いておられます。