ヨハネ161624 「そうすれば受けるのです」

 

 20節「あなたがたは悲しむが、しかし、あなたがたの悲しみは喜びに変わります。」



 

 弟子たちは当惑していました。「しばらくすると、わたしを見なくなるが、またしばらくすると、わたしを見ます」というイエス様の言葉が理解できなかったからです。しかし弟子たちは、イエス様を信じていなかったわけではありません。むしろ、信じていたからこそ、問いがあったのです。

 イエス様は弟子たちのことをよくご存知でいてくださいます。「あなたがたの悲しみ」という言葉には、弟子たちが直面する悲しみをわかってくださる、イエス様のまなざしを感じます。そしてイエス様は、その悲しみを喜びに変えてくださると言うのです。

 この喜びは、迫害の中でも信仰を守り通す力の源でした。弟子たちはイエス様の故に迫害を受けました。しかしその苦しみの中でイエス様にお会いして、苦しみの中に喜びが生まれる経験をしました(22)。これは福音の喜び、イエス様によって生かされる喜びなのです。

 「求めなさい。そうすれば受けるのです。」(24)イエス様は、この喜びを求めるように命じます。私たち人間は無意識のうちに神様に背を向ける傾向があります。そんな私たちが、悲しみの中に沈み込んでしまうことのないように、イエス様は「求めなさい」と語り、心の目線を神様へと向けるように招いておられます。

 どうか悲しみの中でもあなたを求めさせてください。