ヨハネ18111「主イエスを裏切る者」

 

 6節「イエスが彼らに、『それはわたしです』と言われたとき、彼らはあとずさりし、そして地に倒れた。」

 

 イエス様が逮捕される場面です。ユダは一隊の兵士や祭司長、役人を引き連れ、世の武力と権力を結集してイエス様を捕えようとします。イエス様は丸腰ですが「それはわたしです」と告げると、彼らは後ずさりし、地に倒れました。みことばの力です。

 私たちは人の言葉や顔色に左右されやすい者です。しかし誰が何と言おうとも、最終的に力があるのはイエス様の言葉であることを覚えましょう。

 ここには闇と光が描かれています。この世の闇がイエス様に襲いかかろうとするのですが、イエス様は光として闇に影響されることはありません。ユダの一行の方にご自分から「出て来て」(4)逮捕されましたし、ご自分が盾になって弟子たちを守られました(8)

 イエス様は、罪という最大の闇の中でも光であられます。十字架の御業は、私たちを守る盾のように、すべての罪を赦し永遠のいのちにあずからせます。

 十字架は、神様がイエス様に与えた杯でした(11)。自分にも、神様が与える杯があるかもしれません。私たちの本音は「試みにあわせず」でしょう。しかしもし、私たちが飲むべき杯があるのなら、その時・その瞬間に「それはわたしです(=エゴー・エイミ)」とイエス様が名乗りでて下さり、“わたしが今、あなたと共にいるのだ”と力強く語りかけてくださるよう祈り願います。