出エジプト28621「礼拝者の希望」 宗田信一師(高崎福音キリスト教会牧師)

 

 4節「…彼らは、あなたの兄弟アロンとその子らに、わたしのために祭司の務めをさせるため、この聖なる装束を作らなければならない。」


 

 荒野を旅するイスラエルの民の中で、幕屋に入り礼拝のために奉仕したのはわずか5人。その一人がアロンでした。アロンが着たエポデ(胴着)には、肩当て(7,912)が左右に取り付けられました。そこにイスラエル12部族の名前が彫り込まれました“しまめのう”の石がはめ込まれました。また、さばきの胸当て(15)にも全部族の名が彫り込まれた12個の宝石がはめ込まれました。これらは、礼拝の奉仕をしたアロンがイスラエルの民全体を代表して奉仕したことを表しています。

 アロンが民を代表して幕屋でとりなし祈ることにより、幕屋に入れない民は祝福を受けました。私たちもアロンと同様に、礼拝に集えない人たち、これから礼拝に加わる人たち、そのような神の民の代表として、それらの人たちのために祝福を願うことができます。

 礼拝には、神の民の祝福の源になるという希望があります。私たちは神の民の代表として、神の民をとりなし祈ることができるからです。この礼拝者の希望を握りしめ、真摯にみことばに聞き、感謝して聖餐に与り、心一つにして祈りましょう。そして、神の民に祝福を届ける礼拝者となりましょう。神は、この地上に教会を立てられて、教会で礼拝する私たちを用いて、この地上のすべての神の民を祝福しようとしておられます。